こんにちは。平凡ママです。
今回は2024年1月。雪の舞う中、岩手県花巻市にある「鉛温泉 藤三旅館」へ夫婦で日帰り入浴に行ってまいりました。
今年も始まったばかりだというのに、私はなぜか心身ともに疲れていました。(もしかして更年期かな?)そんな私のために夫が選んでくれたのが湯治宿として有名な藤三旅館でした。
以前、子供がまだ2歳だったころに宿泊したことがあるのですが、個人的に子連れでの訪問はもう無いかな・・と思っていたのですが、今回久々に行って見たら新たに感じたこともありましたので、その時の様子も交えながらお伝えしたいと思います。
鉛温泉 藤三旅館の魅力
鉛温泉藤三旅館の魅力は、すでに多くの方やメディアで知られている方が多いと思います。
私が感じている魅力を3つ挙げるとすると
- 100%源泉かけ流しのお湯がいい
- 日本一深い自噴天然岩風呂「白猿の湯」がパワースポットすぎる
- レトロな建物の雰囲気が格別で時空を越えた気分になれる
とにかくお湯がいい
藤三旅館は湯治宿としても昔から有名で、何を隠そう秘湯大好きな私の母が県外から湯治にやってくるくらい県内外にファンがいるんです。母(70歳代)は温泉はもちろん、建物や旅館の雰囲気がたまらなく懐かしいくて落ち着くそうです。
旅館の公式サイトでも「まるで千と千尋の神隠し」の湯屋の世界と言うほど
雰囲気のある旅館です。
初めての必見「白猿の湯」の入り方・注意点
※許可を得て撮影しています。
日本一深い自噴天然岩風呂「白猿の湯」は、大きな岩を掘って作られていて湯舟の深さは約1.25m
立ってはいる立ち湯です。
身長約155㎝の私が立つと、ちょうど肩付近でした。
入る際は、浴槽のふちに腰を掛け、段差は2段。
1段目の深さは、約55㎝程。2段目の深さは底から測って私の膝上ぐらいの高さでしたので約50㎝程です。
※許可を得て撮影しています。
無色透明な湯なので、足元は見やすいですが、全体的に室内は暗めで手すりなどはありません。
お風呂の周りは豊富な湯が流れていて滑りやすいので、入る際は注意が必要です。
この浴槽の段差ですが、1段目は浴槽をグルッと1周しているのですが、2段目は左右にだけしかありません。なので、出入りの際はその左右の場所で行うようになります。
特に湯から上がる際は、段差が大きいので「よいしょ」と足を大きく開いて這い上がるような姿になります。はっきり言って結構恥ずかしいです。
そして股関節や脚の悪い方は、お湯は良くても出入りが難しいと思います。
あまり年配になってからは怖いかな・・・なんて思ったり・・・
言い忘れましたが、体を洗うソープ類はここにはありません。
体を洗ったりする場合は、白猿の湯の近くにある桂の湯で済ますことをお勧めします。
6年ぶりの訪問で「白猿の湯」リベンジ
以前は宿泊だったのですが、今回は日帰りでの利用。
日帰り入浴の駐車場は道路沿いのこの看板が目印です。
ここからちょっと急な坂を下って2~3分歩くことになります。
さて、目的は「いい湯で心身を癒したい!」
前回の宿泊時は、すべてが精一杯で殆ど記憶がないのですが、
その時に私一人で「白猿の湯」に入ったことだけは今でも覚えています。
今回のリベンジで願うのはただ一つ
「人が多く入っていませんように」
先程の白猿の湯についてのところで書いたのですが、とにかく浴槽からの出入りがかなり大変。
※許可を得て撮影しています。
以前の宿泊時は、貴重な女性専用時間の夜だったこともあり賑わっていて。
なんというか、ベテランの方々に出入りの一部始終を目も離さず監視されているような気分で辛かった・・・この記憶だけが今でも残っているんです。
お湯の良さなんてさっぱり覚えていません!産後の予後が悪い何かが丸見えだと思うと気になって気になって気が気じゃありませんでしたよ!(そもそもそういうのの湯治目的ではある宿なんだろうけどさ・・・)
しかし、今回は平日と言う事もあり誰もいなくてホッとしました!
前回のトラウマが・・・(笑)
※画像許可を得て撮影しています。
しばし空間を独り占めで堪能。
(上に見える格子戸の裏は廊下なので、人が通るとドキドキします)
立って入ることで、全身に水圧がかかっているのが心地よい。
浴室や天井を見上げながら、かの宮沢賢治もこの風景を見たのであろうか・・と物思いにふけったり。
中央にある石のあたりに立つと、そこからポコポコと源泉の湧きあがりを感じることが出来ました。
湯加減は熱すぎず湯も優しい・・・
大きな浴槽の隣にある小さな浴槽は、この日は外気も寒かったせいもあるのか、かなり温く感じたので入るのは諦めました。
今回は私の後に入ってきた方は一人だけでしたので、前回のような微妙な気持になることなく十分に満喫することが出来ました。
リベンジ、大成功!大満足です!
川沿いの露天風呂「桂の湯」
白猿の湯の目と鼻の先にある「桂の湯」
こちらには男女別々にあり、それぞれ内湯と川沿いにある露天風呂に入ることが出来ます。
内湯にはシャンプー類が備え付けられていますので、こちらで洗ってから白猿の湯へ行くといいと思います。(ワンピース着ていくと移動が楽ですよ♪)
※画像許可を得て撮影しています。
温泉に浸かりながら、川の音と雪景色。
雪が舞う中での入浴は、まさに冬の贅沢なひとときを過ごしました。
(公式HPや皆さんの口コミにあるような桂の湯のもう一つの川添いの露天風呂、男湯にはあったそうですが女湯では見かけなかったのですが、私が見落としていただけでしょうか?)
滝を見ながら入れる「白糸の湯」
湯治部の様子
かなりレトロな雰囲気です。平日と言う事もあり、ヒッソリ。
いや、思い出した!
母が湯治で宿泊しているときに私達も宿泊したのですが、その時に探検した時もこんな感じにヒッソリしていました!
あの時は母の宿泊している部屋にも入ったなぁ。
部屋の入り口はところどころ格子が無い格子戸で、鍵は南京錠!
そして、洗面、トイレは共同です。
いまこうしてみると、格子戸はボロ(失礼)だったのではなく、デザインなのかな・・
炊事場ものぞくと、料理をされている方がいました。
マニアには堪らない10円ガス(私は使いこなせる自信なし)
たまには雑踏から離れて、このような湯治場で心と体を整えるのも、いいかも知れませんね。
子連れで行けるか?お風呂・部屋・食事
以前宿泊したあとは、「子連れではもう無いな」と思いました。
今回、時を経て私が感じたことは「やはり子連れにはハードルが高すぎる」
ただし、あくまでも自分達が入浴した「白猿の湯と、桂の湯・白糸の湯」に関しての感想です。
ベビー向けの物は一切ないので、注意が必要です。
貸し切り風呂があるので、こちらを利用するならば「あり」だと思います。
※貸し切り風呂にベビー向けの物(シャンプー類)があるかは不明です。
白猿の湯は特に深さもありますし、乳幼児は特に危険なので、わざわざここに入れることはしなくていいと思います。小学生になった我が子でも、まだ白猿の湯に入れる気にはなりません。
子連れ(特に赤ちゃん)で宿泊時の部屋に関しては、予約時の備考欄などで伝えておきますと出来るだけ配慮していただけるようです。泣いたりしたらどうしようと不安になりますよね。
我が家も、宿泊した際、部屋に関しては気兼ねすることなく十分に過ごせたと思っています。
食事に関しては、以前宿泊した際に「幼児食事あり」での予約をしました。
藤三旅館は、幼児・キッズ向けの情報は全くなく、添い寝で食事も取り分けでいいと思っていたので、ネット予約時に困ったような気がします。
その時は特に問い合わせることもなくそのままにしたら、すごく立派なお膳だったのですが、まだ2歳だった我が子が食べれたのはふりかけご飯しかありませんでした。(子連れあるある)
現在も特に記載等は無いようです。子連れの方は事前に問い合わせることをお勧めします。
まとめ
今回、夫婦水入らずでの日帰り入浴。はっきり言って最高でした。
趣のある建物。レトロな空間。圧倒的存在感の白猿の湯。雪見露天風呂。
抱えていた重い何かを開放し、何か不思議なパワーをもらった気分です。
作中にも書きましたが、白猿の湯は浴槽への出入りが大変なので、足腰の不安が少ないうちに経験しておいた方がいいかもしれません。
時間帯によっては男女で入れるお風呂が違うので、確認をお忘れなく。
清掃時間によっても、入れない場合もあるそうですので、確実に入りたい湯がある場合は、来る前に電話で事前確認をお勧めします。
例年の冬の雪道よりは、かなり走りやすい道路上でしたが、この日の午後から大寒波到来となり、花巻市内も多く雪が積もりました。
冬の岩手花巻温泉郷の素晴らしい光景が待っていると思います。
行かれる際は、くれぐれも気を付けて。そしてたっぷりと癒されてきてください。
価格:34000円 |
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