岩手県遠野市にある鍋倉公園(鍋倉城址)は遠野の桜の名所として有名です。 今回、この場所が国史跡として登録になるようです。
鍋倉城とは、岩手県遠野市にあった山城で、その歴史はなんと430年以上前。 「当時作られた遺構と呼ばれるもの(昔作られた建築の残存物)がとても良い状態で残っている」とのこと。
このニュースを聞いたときに思ったのは、「あの時、山を掘り返したり、木を折ったり落書きしなくてよかった・・・」と・・・汗 。
おそらく、私のように縁があって子供の頃にここで遊んだ記憶のある方は同じように思っているのではないでしょうか。 そのくらい市民に親しまれている鍋倉公園なんです。
今回は、そんな遠野の鍋倉城跡へ2022年の桜の時期に訪れた際の様子をお伝えしたいと思います。
車で上まで登れます
車で展望台や東屋(三の丸)がある駐車場まで行きました。 歩いて登りたい派の方は、下から雰囲気を楽しみながら歩かれることをお勧めします。南部神社や東屋もあり、遠野の自然を楽しみながら登ることが出来ます。(熊鈴お忘れなく!) 下から車でここに来るまでの道は狭く、すれ違いは注意が必要です。待避所?ちょっとしたスペースが数か所あるのですが、すぐ崖なので注意が必要です。カーブも見えにくく、車だけでなく歩いている方や、動物も出ます。ゆっくり気を付けて運転しましょう。 駐車場には約10台ほどのスペース。トイレもあるので便利です。 駐車場からすぐに見える遠野の街の風景↓
展望台へ
駐車場から少し歩くと展望台や三ノ丸址などがあります。平坦な敷地になっていますが、砂利道なので、ベビーカーや車いすの場合はご注意ください。 展望台はコチラ↓
こじんまりしているのですが、中に入ると音声案内も流れていますし、作りも立派です。遠野の街中はもちろん、遠く早池峰山も望めます。
鍋倉公園には遊具は無いので、小さい頃の私にとってこの展望台はかっこよくて中に入れるし、絶好のあそび場でした。
本丸城址へ
このまま本丸城址のある山上へと向かいます。 階段は年季が入っていて、ボコボコの断面です。ところどころ苔も生えていて歴史を感じます。
昔、石段脇の水路を滑り台代わりにして遊んでいました。
今の時代は怒られちゃいますかね・・・
石段を約50段ほど上り、最後は土手を上ります。 土手を上るとそこに広がるのはコチラの風景↓ 広い草原が広がっており、周囲には桜がぐるりと植えられていて、花を咲かせています。すがすがしくて気持ちがいいです。 かつてはここに山城があったんですね。そう思って過ごすと、親しんだ風景も特別なものに見えてきます。(今までただの草っぱらだと思っていてごめんなさい。)
おススメの時期
鍋倉公園の桜の見ごろは・・・ 例年4月下旬~5月上旬
今回我が家が訪れたのは2022年4月25日でした。
2022年については、全体的に桜の開花が早く、天候不良もあり、この数日後にはほぼ散ってしまい、5月までは持たなかったようです。
その年の開花予報と前後の天気予報をチェックすることをお勧めします。
2020年5月2日に訪れた際の様子↓
まとめ
春の鍋倉公園は、桜に包まれて穏やかな時間を過ごすことが出来ます。 遠野駅から徒歩で行ける距離なので、ゆっくり観光されたり、散歩されたり、ピッタリの場所だと思います。 車ではなく、下から歩かれるのも遠野の自然、風土を感じられてとてもいいと思います。お時間と体力に余裕のある方はぜひ! ただ一つ、注意していただきたいのは「熊」 。
この鍋倉山には特によく熊が出るので注意が必要です。熊鈴をお忘れなく!
(ちなみに遠野の小学校では、入学時に熊鈴を配られランドセルに付けることになっているそうです。)
最後に私事ですが親の実家が遠野でして、しかもこの鍋倉山のふもとに住んでいるため、遠野に来た際はよくここまで山を登ってきて遊びました。そのくらい身近な存在でした。 昔は何も思わず走り回っていた山、原っぱ。実はとても貴重な場所で自分は過ごしていたのだと知り、動画やブログを作成しながら当時をより懐かしむことが出来ました。 国史指定の話は、遠野で育った親もとても驚き、喜んでいました。地元の方々もきっと誇らしい事と思います。おめでとうございます。
今回は以上になります。読んでいただきありがとうございました。
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