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【室井慎次 生き続ける者】感想|賛否呼ぶ作品!?東北民の私はどう感じたのか

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待望の後編映画『室井慎次 生き続ける者』がついに公開され、岩手県内でも話題になっています。前作『室井慎次 敗れざる者』から続くこの物語は、公開後、賛否溢れる内容が話題となっています。

今回は、実際にイオンシネマ北上で『室井慎次 生き続ける者』を鑑賞してきた感想をお伝えします。シリーズを通して描かれる室井慎次の姿を、私がどのように感じ取ったのか、一個人の感想を書きたいと思います。

※ネタバレ注意!

前編の記事はこちらから

東宝MOVIEチャンネル(東宝の映画公式YouTubeチャンネル)より引用
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映画『室井慎次 生き続ける者』あらすじを振り返る

警察を辞め、故郷の秋田に戻った室井慎次。彼は、事件の被害者や加害者家族の支援をしたいという思いから、タカとリクという2人の少年を引き取り、静かな生活を送り始めます。しかし、その穏やかな日々は突如として暗雲に包まれることに。室井の家の近くで他殺死体が発見されたことを皮切りに、かつて湾岸署を占拠した猟奇殺人犯・日向真奈美の娘、日向杏という少女が現れます。

そんな状況の中、室井はかつての同僚であり、現在は秋田県警本部長を務める新城から捜査協力を依頼されます。警視庁捜査一家の若手刑事・桜とタッグを組み、事件の真相に迫ることになりますが、次第に複雑な人間関係と過去の因縁が絡み合い、彼の前に立ちはだかります。

さらに物語を一層混迷に導くのは、服役を終えて出所してきたリクの父親の登場です。彼の再来が、室井と2人の少年との関係に新たな波紋を広げ、物語は予測不能な方向へと進展していきます。これまでの平穏な日常が崩れ去る中、室井はどのようにして自分自身と向き合い、困難に立ち向かっていくのでしょうか・・・

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映画『室井慎次 生き続ける者』の感想

実際に『室井慎次 生き続ける者』を観て、私が最も印象に残ったのは、前作とは異なる室井の周囲の人々の変化でした。前作『敗れざる者』では、田舎の余所者への不信感が強調されていましたが、今回は室井の行動によって地域の人々の心が動かされる姿が描かれており、不器用ながらも築かれた室井の人間関係に胸が熱くなりました。

特に印象的だったのは、あんなにおっかなかった酪農家の夫婦(小沢仁志、飯島直子)が、里親として子どもたちを育てる室井に対するわだかまりを打ち明ける場面、そして最終的に子ども達の面倒を見てくれている点です。室井が集落の地区長(木場勝己)を信頼し、子どもたちに何かあった時には面倒を見てくれるようお願いしている姿も感動的でした。

よく考えてみると、前作から地区長は言葉は乱暴でも「子どもたちに食べさせろ」と差し入れを持ってきてくれたり、地域と関わるように促したりしていました。彼自身もかつては「よそ者」であり、その経験から来る優しさだったのだと気づかされました。

前作を観た時には「田舎特有の人を受け入れない社会」と書いてしまいましたが、実際に後半の物語では、各キャラクターの背景に触れていて、最後にはその人々の温かさに救われた気がします。

また、里子として育てている子どもたちの成長も感動的でした。実際に子育てをしている身として、胸が熱くなるシーンがいくつもありました。

例えば、つかみどころのなかった杏(福本莉子)が母親の洗脳を自ら解くように「くそばばあ」と呟いた瞬間、タカ(齋藤潤)が自らの道を決意し勉強をする姿、リク(前山くうが)が自分でお店に行って謝罪する姿が描かれていました。さらに、室井に助けを求めて戻ってくる姿に、室井が不器用ながらも真摯に向き合った結果が、子どもたちの成長に繋がったのだと感じました。同じく子どもを育てる親として、深く胸打たれる気持ちになりました。

また、前作から気になっていたリクの父親(加藤浩二)の存在は圧巻でした。彼の演技は本当に素晴らしく、役柄にぴったりはまっていました。怖かった・・・(実はめちゃイケ時代から大好きでした!)

しかし、家族という「組織」のために生き抜いた室井慎次の姿には、賛否が分かれる結末が待っていました。劇場内でも「まさか…」とざわめきが起こるほどの衝撃的な展開でした。監督が「柳葉敏郎さんを室井慎次から解放してあげたかった」と語っていた言葉を知っていたので、ある程度は予感していましたが、それでも穏やかなハッピーエンドを期待していた私としては、少し寂しさが残ります。しかし、人生とはそういうものなのかもしれませんね。それでも、あまりに切ない結末でした…。

そして前作のエンドロールでは、過去の踊るシリーズの映像がふんだんに使われていましたが、今回のエンドロールは室井さん亡き後の人々の様子が松山千春の「生命」という歌に乗って流れ、そして・・・

悲しい気持ちから希望がみえた瞬間でした。そしてその直後に劇場が一気に明るくなり現実に戻されて、この余韻はどうしたいいの状態になったのは私だけではないはず。

見に行く方はエンドロールその後も最後までしっかり見てくださいね

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賛否が分かれる理由

今回はこの姿は見れなかった・・・寂しい

『室井慎次 生き続ける者』は、賛否がかなりあるようです。

実際に、私と夫の中でも賛否両論が生まれ、帰りにはコメダに寄ってランチでも♪なんて考えていたのに、どこにも寄ることなく悶々として気持ちで帰りの車内で討論しまくりながら帰りました。

賛否どちらとも躍るシリーズに対しての愛が感じられますよね。

賛否あるシーン

私が個人的に感じることを書きたいと思います。

前編で起きた死体遺棄事件があっけない

わざわざ室井の家のそばに埋められていたことで、この事件は室井に何か起こるのではないか、、、という期待があったが、この事件は作品のメインというわけでもなく、淡々と解決してて何だったの感。ただ、沖田(真矢ミキ)が出たのは一瞬でも嬉しかった。

日向杏・日向真奈美とのエピソードが薄い

獄中出産と言っていたので、親子の関係自体は希薄ではあるのだろうけど、洗脳されていたので、前半よりもっと大きな事件に繋がるのかと思ってしまっていた。幸せそうな室井をもっと追い詰める最悪なシナリオを描いているのかと思った。

タカの初恋

都会に憧れる女の子、わかります。授業中に目を合わせて小首傾げるような女、わかりません。タカ!そんな女早く忘れなさいよ!(一体何を見せられているんだろうと思いましたが、人の成長の一つには恋愛も大事ですよね。それを描いたんですね。今書きながら分かりました。)

若者達の改心ポイントどこだった?

市毛商店でたむろする若者達。

室井さん、「一緒にお菓子戻そう」しか言ってないじゃん。それ以外に最後の方で何か回収されるかと思ったけど、なんの背景もなかったから意味不明・・・実は陰で、おばちゃん(いしだあゆみ)の優しさを熱弁していたのかな、なんて思ってたよ勝手に。

シンペイ

正直、リクの父親に殺されるかと思った。生きててよかったね。吹雪の中、どこかに逃げてしまう姿に批判が出ているけど、銃声がしたら逃げてしまうよね。私の実家の犬も、火事の時に逃げたことがあった。(でも戻ってくるだろうから放っておいてもいいのにね・・・

というか、作品の中で、おしっこシーンが何度か流れたけど、「今ここでそのシーン必要ですか?」

児童相談所がクズすぎる

なんであの父親に戻すの?絶対ダメじゃん」映画見ながらみんな思うはず。気がついても気がつかないふり。嫌だけど、実際はこんなことは日常なのかもしれないと感じてしまったのが嫌。

乃木(矢本悠馬)が頼りなさすぎ

リクの父親が暴れてるのに来るの遅すぎ!ポンコツすぎでしょう。しかもリクの父親を逮捕して連れていく場面、頼りなさすぎて反撃されそう。守秘義務も皆無だし、バイクで雪道&生魚そのまま乗せてるし。なんなん?

しかし、彼が劇中で見せるギャグ的な行動は、物語の中でほっこりさせてもらえてよかった。

室井の最後

無理。なんでこんなことで?

子ども達のお金の使い方

子ども達のお金の使い方が「室井慎次の家」の存続というのは、どうなんでしょう。

子ども達が「自分達の力で考えて生きていく」という点ではいいのですが、ここの存続にお金を使うのは違うんじゃ・・・なんて思ってしまいました。

他にもツッコミどころはあったけどこんな感じかな

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ロケ地の魅力

ロケ地となった秋田や新潟の美しい風景は、退職した室井慎次が静かに穏やかに暮らしている様子を感じさせてくれましたよね。終盤に向かっての秋田の冬の寒さは、映像を通して恐ろしく気持ちの悪さや孤独感を感じました。厳しい冬の寒さの中で室井慎次が子どもたちとの暮らしの中で感じていた心の「温かさ」が対比になっていたということでしょうか。

実際に、室井慎次こと「柳葉敏郎」さんの地元でもある秋田県。ここだからこそ、柳葉さんも、室井慎次の気持ちを深く感じつつ演じてくださったのではないでしょうか。ぜひ、室井慎次の過ごした世界、秋田県の魅力も味わいに、観光へ足を運んでみてください。

みんなで温泉に行ったシーンも良かったです。あの温泉はどこでしょうか。赤湯かな?

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まとめ

賛否両論のあるこの『室井慎次 生き続ける者』、皆さんの感想はどうでしたか?

ラストの室井慎次の最後についてもは、たとえリクや室井さんを守る為とはいえ、杏が猟銃を撃ったこと、そもそもリクをあの時返さなければ・・といった様々なことを考え、ちょっと独りになりたかったのかな、とも思ったり。銃声の恐怖で逃げてしまったシンペイを安心させてあげなければならないという、「家族を守る」ことだったり。色々なことを考えてしまいます。

色々考察はしてしまいますが、私にとっての『室井慎次 生き続ける者』では、前作『敗れざる者』で描かれた閉鎖的な田舎社会が生む、不信感や孤独感が、最終的に温かさと希望へと変わっていく様子が印象的でした。(これは私が東北の閉塞的な田舎社会に住んでいるから強く感じた部分だと思います

事件を解決するスリルなどではなく、人間ドラマとしての深みがこの作品の真髄だったのですね。室井が田舎の厳しい現実と向き合いながら、地域の人々や子どもたちとの関係を築き上げていく過程は、観る者に深い感動を与えます。特に、室井の行動によって周囲の人々の心が少しずつ開かれていく様子は、不器用ながらも誠実に生きる室井慎次の人間味を強く感じさせました。

「家族でいる時間には限りがある」その言葉通り、限りある時間の中で、室井慎次は子ども達をきちんと導いていたましたよね。私自身、子どもと過ごす限られた時間の中で何を伝えられるか、と考えさせられる内容でもありました。

そして、室井慎次が最後に過ごした秋田の地が、単なる悲しさや寂しさの象徴として終わるのではなく、人と人との絆を通じて再生する場所として描かれていたことがよかったです。

前作で感じた閉鎖的な雰囲気が、最後には室井の人柄によって解きほぐされていく。「室井モデル」が生まれるなども含め、秋田の地が希望を象徴する場所へと変わったことに、温かい余韻が残りました。この映画を通して描かれた物語は、観る者にとっても新たな希望を感じさせるものだったのではないでしょうか。

そして、そのような舞台に秋田を選んでいただけたことは、同じ東北民としてとても嬉しく思います。

うまく伝えられず、まとまらない内容で申し訳ありません。読んでいただきありがとうございました。

私は北上市の「さくらの北上」にある「イオンシネマ北上」で見てきました!年配の方や車椅子の方も多く来ていましたよ。ぜひ足を運んでみてください。

映画館情報はこちらの記事を参考にしてください↓

東宝MOVIEチャンネル(東宝の映画公式YouTubeチャンネルより引用

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